すべては御国のために

神の臨在

臨在するとは、位の高い方が低い者にあらわれることを言います。目に見えない神というお方が、私たち人間のためにご自身の存在を示してくださり、人間の五感を通して、神の愛、恵み、平安、喜び、真理などの、ご自身のすばらしさを体験させてくれることを言います。聖書では、人が神の臨在を体験したとき、｢神と出会った｣という表現をすることもあります。

モーセは言った。｢どうか、あなたの栄光を私に見せてください｡｣  
主は言われた。｢わたしの臨在がともに行き、わたし自身のあらゆる良きものをあなたの前に通らせ、主の名をあなたに宣言する｡」

出エジプト記　33:14-19

神の御力

神は私たちを愛しているだけでなく、私たちのために力をあらわしてくださるお方です。特に、心や精神の病いや肉体的な制限や病気に対して、癒やしと回復の働きを行なってくださいます。また人間ではどうしようもない出来事や試練の中で、奇跡を起こして私たちを救い出してくださるお方です。聖書では｢不思議なわざとしるし｣と表現されています。

群衆はみな何とかしてイエスにさわろうとしていた。イエスから御力が出て、すべての人を癒やしていたからである。

ルカによる福音書　6:19

魂の救い

人間の苦しみの根本的な原因は、私たちの中にある罪の存在です。イエスが十字架で死なれたことにより、神は私たちの罪を赦し、罪を完全に取り除いてくださいました。それだけでなく、代わりに神はご自身の霊を私たちの内に与え、神の子としてくださいました。そのため私たちはもう一度、さえぎられることなく神との愛の関係を持つことができるようになったのです。聖書ではこのことを｢神と和解した｣と表現しています。

もし私たちが御子イエスの死によって神と和解させていただいたというのなら、和解させていただいた私たちが、御子のいのちによって救われるのは、なおいっそう確かなことです。

ローマ書　5:10

繁栄する人生

神の願いは、私たちが地上においてご自身を代表する存在となることです。神は天において豊かで栄えておられる方なので、神の子である私たちも同じく地上で繁栄して力強く生きることができます。健康、経済、仕事、人間関係など、私たちが栄光ある天の父なる神を代表するために、子である私たちの人生をも栄えあるものとしてくださいます。

彼らが喜びの声をあげ、楽しむようにしてください。彼らにいつも言わせてください。｢ご自分の民の繁栄を喜ばれる主は、大いなるかな｣ と。

詩篇　35:27

神の御国

神が人類を救うことの目的は、再び神と人とが共に住む神の国を回復することです。神の国は、神が支配者であり、すべてのものが神の愛、正義、喜び、平和によって治められているところです。罪によって汚染され破壊されている地上において、そのように命あふれるところを作り、拡大していくことが、クリスチャンに与えられている使命の一つなのです。

あなたがたの天の父は、喜んであなたがたに御国を与えてくださいます。

ルカによる福音書　12:32

神の国は、聖霊による義と平和と喜びだからです。

ローマ書　14:17

イエスの福音

イエスの福音とは、イエスがしてくれた働きについての良い知らせです。イエスの生涯での働き、イエスの十字架の死による働き、イエスが死からよみがえられたという働きなどについての知らせです。人間を罪から救い、和解し、共に住むという神の願いと計画を、イエスがどのように果たしたのかというメッセージです。決して、人間が何をしなければならないのかというメッセージではありません。私たちは人間の行いと働きよりも、イエスの行いと働きに重心を置いて福音を理解するようにしています。

教会

教会は、神がご自分の願いと計画を果たすために用いる最高の器です。イエスは神の願いと計画を果たした後に天に戻られましたが、代わりに教会という｢ご自分のからだ｣を残していかれました。イエスが行われた働きを引き続き地上で実行するのは、｢キリストのからだ｣である教会なのです。教会の中で神の国が具現され、教会を通して神の栄光があらわされ、教会がイエスと同じような品性と力を持つようになってはじめて、地上でのイエスの働きが完成を迎えるようになるのです。

イスラエル民族の救い

アブラハムの時以来、神はイスラエルと契約 (旧約)を結んでこられました。十字架による新約でさえも、まずユダヤ人の弟子たちと結ばれたものです。それが拡大して異邦人である私たちにも救いが及びました。世界で最初の教会もユダヤ人だけによって生まれました。神の計画が教会にかかっているなら、オリジナル選手であるユダヤ人が救われて、再び教会の中に回復されるのは必要不可欠です。私たちは、ユダヤ人信者と異邦人信者が一つとなって、完成された教会を作り上げることを求めています。